過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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◆K.en6VW1nc
[saga]
2011/09/25(日) 15:47:07.97 ID:LC5MmfkAO
〜28〜
麦野「………………」
浜面「(き、気まずい……)」
それから数分後に到着した救急車内にて浜面と麦野も共に直走り流れて行く景色を見つめていた。
されど対する浜面は気が気でない。曲がりなりにも殺し合いをした相手と隣り合わせという危機的状況に。
麦野「……まさか、あの時のテメエが私の古巣に居るなんてね」
浜面「それはこっちのセリフだ」
アイテムの面々も予想だにしない麦野の参陣に複雑な思いがあるがこの二人の比ではないだろう。
昨日の敵は今日の友、などという少年漫画的な精神構造など学園都市の影を生きて来た浜面と闇を歩んで来た麦野の間には存在しない。ただ
麦野「――あんたが、滝壺の居場所か」
浜面「!!?」
麦野「私も他人の事言えた義理じゃないけど、あの娘の男の趣味も大概ね」
浜面「(ブッ飛ばしてやりてえこの女王様キャラ……でも今手出したら病院は病院でも霊安室行き……)」
麦野「――でもまあ、男を見る目は確かか」
浜面「?!!」
麦野「仮にも私を倒した“二人目”の男だからね」
救急車内の小窓より伺える第七学区の道路標識を目で追う麦野。
そこから天井部分に取り付けられた蛍光灯を仰ぎ見、ついで併走するフレンダと絹旗を乗せたもう一台の救急車に一瞥をくれる。
滝壺の居場所。自分が二人目ならば一人目は誰なのかという疑問。その板挟みに口を紡ぐ浜面をよそに――
麦野「……滝壺の事、お願いね」
浜面「お願いされなくたって、自分で決めた事さ」
麦野「?」
浜面「――滝壺は俺が守る」
麦野「……そう」
この時双方は似通っていた事を考えていた。麦野が纏っていたある種の危うさが消え、揺るぎないそれに取って代わっている事に。
それは浜面にも同じが言えた。羽化という進化、進化というより深化を経て己が真価を目覚めさせたように。
麦野「――はあ」
浜面「……?」
麦野「……見なよ、あれ」
と……そこで冥土帰しの病院へと滑り込んだ正面玄関を指差す麦野。そこには
滝壺「――――――」
浜面「滝壺……」
ベッドを抜け出して来たと思しき滝壺理后がピンク色のジャージを肩から羽織って待ち構えていた。
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