過去ログ - 番外・とある星座の偽善使い(フォックスワード)
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946:作者 ◆K.en6VW1nc[saga]
2011/09/25(日) 16:11:27.24 ID:LC5MmfkAO
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青髪「今日はヒマやねえ〜〜」

食蜂『冷え込むからかしらぁ?私の集客力をもってしてもお得意さんしか来ないなんてぇ……』

雲川「私も好きでこうしてる訳じゃないんだけど。というより第五位。念話が漏れてるんだけど」

一方その頃、青髪は住み込みのベーカリーにて店番という名のサボりを満喫するかのようにレジに突っ伏していた。
店内のボックス席には何やら苛立った様子でコーヒーを啜る雲川と、バイトのブロンズパロットの制服に身を包んだ食蜂の三人である。
店内は例年にない寒さに客足が遠のいているのか閑古鳥が鳴いており、青髪のぼやきと食蜂のテレパシーくらいしか会話がない。
と言っても食蜂が青髪に話し掛ける時は決まって念話のため端から見れば青髪が一人でしゃべっているようなのだが――

食蜂「………………」

青髪「んん?そろそろ時間やないかって?せやねえ……ほなジョンさんにバトンタッチしよか。雲川先輩コーヒーのおかわりどうですか?」

食蜂「♪」

雲川「待て。今お前達念話無しで会話したろ。どうやって意志疎通をはかってるのか気になるんだけど」

青髪「目と目で通じ合えるんよ!」

食蜂『私達お友達ぃ☆』

雲川「……じゃあ最後にコピ・ルアクのおかわり欲しいんだけど」

食蜂「はぁい♪」

和やかなジャズの流れる店内をカツカツと食蜂の靴音だけが響き渡る。
10月3日の顔合わせより年を越え迎えた夏に青髪と食蜂はひまわり畑で再会した。
その後紆余曲折を経て社会勉強がてら食蜂はこの店でバイトをしているのだが――

雲川「(……あの根性馬鹿は今頃横須賀と半蔵達と準備中だろうけど)」

食蜂『勇気を出して素直に誘えば良かったじゃなぁい?貴女ほどの会話力なら第七位くらい舌先三寸で丸め込めるでしょぉ?』

雲川「(心を読むな!話し掛けるな!)」

食蜂「あおくーん!コピ・ルアクのストックもうなくなりそうだけどぉ」

青髪「あーちょい待ってー」

雲川「(はあ……)」

そんな食蜂を見る度雲川は思う。自分にせめてこれくらいの可愛げか

雲川「(多分、女としても見られてないんだろうけど)」

食蜂『あらぁ?貴女とってもキュートだと思うけどぉ』

雲川「(だから心を読まないで欲しいんだけど!)」

さもなくばこの二人のような男女の友情でも育めればと――




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