148:LX[saga sage]
2011/08/21(日) 20:40:07.62 ID:GQKYPvTx0
「それから、わたしから上条委員に質問があります」
新たに入ってきたミサカ、御坂琴子(みさか ことこ)、
――― 彼女は元検体番号19090号である ―――
が、美琴に質問をしてきた。
「美子こと検体番号10039号に渡された『アレ』とはなんでしょうか?
今、10039号に確認しましたが、彼女も思い出せないと申しておりますが?」
ずい、とばかり琴子が身を乗り出してくる。
「んなものある訳無いわよ、ひっかけだもん。アハハハハ!」
もうダメ、ごめんね、とばかり美琴が笑い出した。
「そうですか、それは良かったです。
もしかしたら、お姉様<オリジナル>は10039号にだけ特別なものをお渡しになったのかと思いましたので。
もしそうであれば、それはそれでまた何かと一悶着が起きる可能性がありますので」
心なしかホッとした表情を僅かに見せて、琴子が引き下がる。
「そ。あんたらのネットワークは怖いからねぇ。で、話戻すと、あんた誰なのよ?」
美琴が偽・御坂美子に視線を投げる。
「失礼致しました、お姉様<オリジナル>。初めてお目にかかります、このミサカは検体番号17600号です。
<スネーク>とお呼び頂けるとハクがつきますので、これからは是非、お願い致します」
偽・美子改め検体番号17600号はそう自分を紹介した。
「ふーん、最初から素直にそう言えばいいのに。別にとって食おうと言うつもりもないし。
で、17600号……じゃなかった、えーと、スネークだっけ?
言いにくいわね、だいたいスネーク<蛇>って、ろくな意味無いわよ、特に女性の場合は。いいの、そんな名前で?」
美琴が(ホントにいいの、あんた?)という顔でスネークこと17600号に答える。
そのスネークは顔を輝かせて、
「ああ、お姉様<オリジナル>に『スネーク』と呼んで頂けるなんて、このミサカ、学園都市に潜入した甲斐があったというものです」
と小躍りした。
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