186:LX[saga sage]
2011/09/03(土) 20:12:25.13 ID:SctCF8BU0
「お父さん、ぼく、学園都市に引っ越すの?」
「あなた、一麻をここに呼ぶのですか?」
一麻と麻美(元検体番号10032号)が当麻を見つめる。
「うん。結果次第ではそうなるかもしれない」
当麻はあらかじめ想定していたことでもあり、即答した。
「ぼく、引っ越すの? お父さんとお母さんと一緒に住めるの? (美鈴)おばちゃんはどうなるの?」
一麻は、両親である当麻・麻美、そして木山教授の顔に慌ただしく視線を走らせながら父・当麻に疑問を投げかける。
(やっぱり、気が付いたか)
「美鈴のお義母さんは、学園都市には住まないだろう。いや、最悪の場合は入れないかもしれない」
「どうして?」
美鈴おばちゃんは学園都市に入れないの? なぜ?
当然ながら一麻は当麻に反問した。
当麻は難しい顔で言いにくそうに答えた。
「おばさんはね、昔ちょっとあってね……」
「ちょっと、ってどんなことなの? 教えてよ」
「まぁ、大人の話だ。お前が大きくなったら……」
「お父さんずるいよ。前も僕が大きくなったらって言って……」
「だからお前はまだ小学生だからダメなの。お父さんのいう大きいというのはな……
そうだな、やっぱり18歳になったら、ぐらいだろうな」
「そんなに先なの?……納得出来ないよ。ずるいよ、なんでもかんでもお父さんは『大きくなったら』なんだから!」
「仕方ないだろ。とにかくお前が大人にならない限りダメだ」
「ケチ!!」
当麻と一麻がやり合うなか、麻美が頃合いを見計らって口を挟んだ。
「あなた!」
息子・一麻と口論中の当麻は、彼女の厳しい声に
「は、はい?」
と、うわずった返事を返す。
それにかまわず、麻美は難しい顔のまま、当麻にまるで詰め寄るかのような質問を投げかける。
「学園都市の仕組みをわかって言っているのですか? 一麻には説明してあるのですか?」
自治スレッドでローカルルール変更の話し合い中
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