過去ログ - 新・学園都市第二世代物語
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848:LX[sage saga ]
2012/08/26(日) 22:28:00.88 ID:s3IR9i8w0



大騒動が一段落し、少し経ったあと。



学園都市広報委員会からの人事発表があった。

「XX年10月1日付 準職員 新規採用 御坂美琴

 **年 1月1日付 広報委員会付特命大使 御坂美琴」



これは学園都市広報委員会からの正式発表であることから、マスコミは大手を振って記事を書き立てた。

記者会見が行われたが、緊張のせいか、美琴の顔は強張っており、ぎこちない笑顔であった。



第八学区の、とある街にある、ごく普通のアパート。

「御坂さん、あんまり嬉しそうじゃなかったように見えるけど……」

「そうですか? さすが佐天さんですねー。私もそう思いますね、ふぁ〜眠い……」

「ちょっと初春、あんた徹夜でもしたの? ひどいクマができてるよ?」

「えー、そうですかぁ……聞いて下さいよ、佐天さん? もう大変なんですよぅ。連日2〜3時間しか休めてなくて……」

「あんたも苦労してるんだねー」

「そういう佐天さんは、最近どうなんですか? カッコイイ彼とか、見つかりました?」

「あっはっはっはっは、出っきるわけないじゃーん、それどころじゃないんだよぅ。もう毎日レポートでさ。

初春がのって来てくれたんで、あたしも久しぶりに寮から出る気になったわけだし」

「はーぅ、ホント、あたしも出会いがなくって……学校行った方がよかったかな……眠い……」

「学校だって、そんなにいい事ばっかじゃないよ……やっぱさ、無能力者に戻ると、風当たりが全然違うんだもん。

でもさ、自分で選んだ道だから、自分で決めたんだから、辛くてもとにかく前に進むしかないんだよね……あれ、初春?」

「zzzzzzzzzzz……」

「寝ちゃったか……初春も頑張ってるんだね……御坂さんも、なんか遠いところに行っちゃったけど……やっぱり悩みなんかあるのかな」

クッキーをほおばりながら、佐天涙子はそっとつぶやく。

気持ちよさそうにテーブルに突っ伏してすうすうと眠る初春を、さて、どうやってベッドへ放り込むかを考えながら。


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