過去ログ - 新・学園都市第二世代物語
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930:LX[saga sage]
2012/12/02(日) 19:00:19.57 ID:fLg29DFl0

結果。

犯人たち、いわゆるスキルアウトであった彼らは実行犯4名の他にもおり、芋づる的に逮捕され、合計で8名にも上ったのだった。

一方、彼らが誘拐した御坂麻美の子、一麻を入手しようとしていた相手であるが、こちらは巧みに偽装されており、解明には暫く時間がかかることになった。

御坂麻美と一麻は検査の為、再び柏原病院に逆戻りすることになり、さらに事件の被害者ということでアンチスキルの調査も受けることとなり、なんやかんやで1週間の長きに渡って学園都市にいることになった。

そして、ようやく今、今度こそ彼らは学園都市第八学区のイミグレを通過し、神奈川県へと出たところであった。



「お姉様、今回は本当に有難うございました」

しっかりと一麻を抱いた麻美が美琴に向かって頭を下げる。

「気にしなくていいってば」

美琴は麻美には視線を合わせずに、はいはい、という顔で答える。

「美琴ちゃん、たまには帰ってきなさいな?」

そんな娘に母・美鈴は声を掛ける。

「そうしたいんだけど結構大変なのよ。思ってた以上に二足のわらじってキツイのよ…」

美琴は今度は母を見ながら、ため息とともに珍しく弱音らしい言葉を返す。

「まぁ、あと2年もないだろう? もっとも、その後は学生の代わりに家庭という大変な仕事が来るのだがな」

大変だぞ? と言う顔の父・旅掛の言葉に美琴は困ったような声で爆弾発言をした。

「……それがね、三足になりそうで」

「え?」

「はい?」

「?」

驚く皆に美琴が説明を始めた。

「学園都市の看板が社会人じゃサマにならないからって、形の上だけでいいから学生でいてくれってとんでもない話があって……」

「何だと? それでは本末転倒ではないか」 怒る父・旅掛。

「あら、じゃ結婚も延期かしら?」 心配そうな母・美鈴。

「え…?」 あっけにとられる恋人・当麻。

三人三様の反応だが、その中で彼女は気になったのだろう、母・美鈴を向いてきっぱりと答えた。

「それはやだ。それは考えてない。駄目だなんて言わせないから」

「ほう? そうか…」 

そう言うのなら、最後までしっかりやるんだぞ、と父・旅掛は娘を激励する。

うん、と返事した美琴は返す刀で今度は当麻を見る。

「ちょっとアンタ、ちゃんと聞いてる? 理由の一つはアンタなんだからね? アンタをこれ以上ほっといたらどうなるかわかったもんじゃないし」

「う」

指こそ指さないものの、ビシっと締められた当麻はぐうの音も出ない。



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