過去ログ - 新・学園都市第二世代物語
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936:LX[saga sage]
2012/12/02(日) 19:42:38.88 ID:fLg29DFl0


(当麻の回想)


――― ガン! ―――

「痛ってぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

飛び起きた当麻。

ヒンヤリとしたコンクリートで囲まれた場所。少しほこりくさい。階段? 

「起きたか、カミやん? 寝てる場合じゃないぜい、早く行かないと子供とあのクローンの子がヤバイぞ!」

彼を見下ろしているのは親友土御門元春と、赤毛の、やたら胸が目立つ女性。

「? え、どこ、ここ? 土御門? お前、どうして?」

「ふふーん、カミやんの行くところは全部ばれてるんだにゃー? ま、今回はそのおかげで助かったんだがな、感謝するんだにゃ」

「ちょっと、その前に私に感謝しなさいよ? そこのアンタもさ」

今ひとつ状況が飲み込めない、と言う顔の当麻だが、直ぐにアッという顔になる。

「ここはどこだ……そうだ、一麻は!? 麻美は、御坂妹は!?」

彼は跳ね起きて土御門にくってかかる。

「静かにしろ、カミやん……扉の向こうが駐車場で、その奥に犯人どもが三人ほどいるはずだ。外の見張りはさっき潰しておいた」

声を潜めてあごで指し示す土御門に、当麻も声を低めつつもつっかかる。

「なんでわかる? お前らが?」

「おいおい、そりゃねぇぜよカミやん。俺がそんなことして何が面白い? 

御坂美琴の子供に価値があると考える連中がいたってことだ。それであのクローンを御坂美琴と勘違いした早とちりがだ、カミやんもろとも誘拐したってことだ」

「ばかやろぅ! だったら俺が!」

そう叫び、きびすを返し扉に飛びつこうとする当麻を土御門が押さえ込む。

「まぁ待てって? 考えも無しに飛び出しても無意味だ。カミやんがここに放り出されてたのは価値がないと思われたからだにゃー?

あの二人には価値があると見てるはずだから、そう無闇に乱暴なまねはしないぜよ。

……さっき覗き見た限りでは、連中は3人いる。もう1人か2人見えないところにいるかもな」

「どうすんだよ?」

「そろそろ、あいつらはクルマを代えてここから出るはずだ。まずカミやんが突入してあいつらの注意を引きつけてもらう。俺は彼女に」

言葉を切った土御門は目で赤毛の女性を指す。

「その隙にテレポートしてもらって赤ん坊を確保する。カミやんはなるべく派手にやってくれ」

「ちょっと、ちゃんと私の紹介ぐらいしなさいよね、全くもう失礼しちゃうわね!」

「あーそうだったか? 彼女は俺の昔からの知り合いでにゃー、霧が丘女学院の学生で、結標淡希(むすじめ あわき)だぜい」

「何その投げやりな紹介」

バカにして、と彼女はそっぽを向く。



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