過去ログ - 新・学園都市第二世代物語
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981:LX [saga sage]
2013/01/04(金) 00:38:52.13 ID:JCikDjuT0

「私が妊娠した事も公にはさせない。それは了解を取ったわ。

私の代わりには、『妹』の一人を当てて、彼女に影武者をやってもらうことにしてる。

基本的にはこっちに居て、お産のときは能力者対策の問題があるから、学園都市に戻るけれど」

「ふーん、美琴ちゃん? あなた、それでどこに住むつもりしてるの? 言っておくけれど、ウチは難しいわよ?」

厳しい顔で、そう美鈴は宣言した。

美琴は一瞬「え?」という顔になったが、直ぐに元の難しい顔に戻った。半分、予想外であったからだ。

一応、そう言う答えが返ってくるかも知れないとは考えたが、最初から否定はしないだろうと思っていたからである。

「ウチには、あの子がいるのよ? あなた、あの子と一緒に住めるの? 今までの様子からみると厳しそうに見えるんだけど?

まさか、美琴ちゃん、自分が帰ってくるからあの子はどこか出てきなさい、なんて事は考えてないでしょうね?」

「そんな事考えてもないわよ! 私がそんな『もの』扱いするわけないでしょ!?」 美琴は叫んだ。 

「そりゃ嫌いだわよ、憎たらしいわよ、許せないわよ。でもね、それでも、あの子は『妹』の一人なの。私の『妹』なのよ」

彼女は興奮し、荒い息を吐く。

震える手でお茶碗を取り、ぐいっと茶を飲み干す。

「そ。ならいいわ。それだけ念のため訊いておきたかったの。そうそう、当麻くん?」

「は、はい」 いきなり話を振られた当麻はビシッと緊張する。

「お母様、どうだった? 行ってきたんでしょ? 喜んでたでしょう?」

ニヤニヤしながら美鈴が当麻を問いつめる。

「は、はぁ…確かに、もう手放しで喜んでましたけど……その」

まさか、と言う顔で彼は義母の顔を見る。

「美琴ちゃん、あなた、お姑さんとうまくやっていく自信あるの?」

軽く彼にウインクした美鈴は、いたずらっぽい顔で今度は娘の顔を見る。

「え……うそ、母さんに話来たの?」

「来たわよ、速攻でね。もう、上条さんたら『もう悪いようにはしないから、ウチに来てくれるように、是非御願いね』って。

貴女、随分と気に入られたみたいよ? さすが、我が娘、ね。

まぁいろいろあるかも知れないけれど、要は『年長者の言う事だから』って割り切っておけばいいのよ」

長いものにはまかれろ、って諺もあることだし、と笑ってお茶を飲む美鈴。

「お母さんてば……」

「ま、たまにはウチにも来なさいよ。あのひと(旅掛)だって美琴ちゃんに会いたいはずだしね。

さ来週には戻ってくるはずだから、その頃戻ってきなさいね、いい?」 

「……」

「昔だったらね、貴女、ウチの敷居はまたげなかったのよ? 『お前は上条の家に嫁いだ女だ、お前の家は上条の家だ』って感じにね」

「いつの話ですか、そんな御大層な……」 当麻があきれた顔で口を挟む。

「あら、だから昔だって言ったでしょ。んー、でも田舎だったら今でもそういう雰囲気濃いみたいよ? ま、ウチはそんなこと気にしないけれど?」

美琴は少し気分が悪かった。

自分を気に入ってくれたのは嬉しいことだけれど、だからといって自分の母にまで手を回し、こっちの話を断るように仕向けさせる、と言う姑の、詩菜のやり方がいやらしかった。

いや、少々無気味に感じたのだった。



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