99:LX[saga sage]
2011/08/07(日) 20:20:13.45 ID:nHyfv/uy0
上条当麻はショックを受けていた。
彼の、御坂妹との間に生まれた息子、「御坂一麻」は原石と言われる超能力者の可能性大。
そして、同じく妻の美琴との間に生まれた娘、「上条麻琴」もまた、原石の可能性ありと。
ふと、当麻は気が付いた。
なぜ、美琴が、一麻も、麻琴も、学園都市に置かなかったのか?
なぜあれほど、学園都市ではない「東京」に置くことにこだわったのか?
(あいつは、このことを予期していたのだろうか?)
当麻は、あの日のことを思い出す。
麻琴を、母詩菜に預けて、帰ってきた夜。
義母・詩菜の前では気丈に振る舞っていた美琴であったが、上条の実家を出てからはずっと黙りこくっていた。
二人の会話も少ないまま、就寝したが、珍しく美琴の方からふとんに潜り込んできた。
――― あいつは、泣いていた ―――
美琴は自分にしがみついて一晩中泣きじゃくった。
だったらどうして預けるなんて言い出したんだ? とはとても言い出せるわけもなく、優しく抱きしめていてやることぐらいしか
出来なかった……。
あれは、美琴はこのことにうすうす気が付いていたからなのだろうか?
一麻が、もしそうであるならば。
オリジナルである美琴が産んだ娘、麻琴も、また?
1002Res/1293.21 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。