過去ログ - ドイル「敗北を知りたい」QB「それが君の願いなんだね」
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◆jZWXi8L9Ck
[saga]
2011/09/12(月) 22:23:14.75 ID:RVUZnj2uo
■
廃墟、路地裏、交通量の多い交差点……ドイルは魔女の好みそうな場所をしらみつぶしに探していた。
しかし、ドイルのソウルジェムに反応は無い。
ドイル(チッ、今日はハズレかな)
そう思い路地裏を歩いていると悲鳴が聞こえた。甲高い、少女の声であった。
次いで破裂音が耳を衝いた。発砲音だと気付いた。
ドイル(かなり近いッ!北西、30メートルほどか)
音がした方向を向き、ドイルは口角を上げてつぶやく。
ドイル「面白そうじゃないか」
言い終わるや否や、ドイルは音の元に駆ける。
現場にたどり着いたときには、既に犯人は逃走していた。
ドイル(人の気配は……しない。かわりに血と硝煙の臭いは漂っているが)
匂いの元に足を進めると、人が倒れているのを発見した。
バイタルサインを測定(はか)らずとも、死んでいることが理解(わか)る。
ドイル(頭部と腹部に一発ずつ……驚いたな、うちの制服じゃないか)
死体が着ていたそれは、間違えなく見滝原中学校の制服であった。
ドイル(血で顔が汚れてよく解らねえが……俺の知り合いではないな)
中肉中背、見滝原の制服、―――そしてミディアムほどの黒髪、ドイルの知り合いにこのような少女は居ない。
ドイル(どうやら……“犯人”には逃げられたかな)
骨折りだなと思い、ドイルは立ち上がる。
現場をはなれようと死体に背を向けた瞬間、殺気を叩きつけられた。
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