22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/19(火) 12:09:08.07 ID:voLLPpMAO
「……劣等生の俺は毎日百円の掛け蕎麦。優等生のお前は毎日三食ステーキか。何だって同じ生徒なのにこうも格差が生まれるんだ……」
「失礼だな。これは俺が働いて稼いだ金で買った肉だっての」
下卑た笑みを浮かべて見下ろしてくる唐木に対し、鋼介は露骨に舌打ちをする。
「一日二時間日当八千円で苦労しましたなんてほざいてみろ。世の貧乏人に代わって僕がお前に鉄拳を食らわすぞ」
少なくなった麺をつゆごと飲み干し、背もたれに身を預ける。
しきりに指の骨を鳴らしているのはいつでも殴れるぞ、というアピールなのだろうか。
「ついでにこのままの姿勢で聞いとこうか。僕が頼んだ『学校側の監査が入らない店のアルバイト』はちゃんと探してくれたんだろうな?」
「ああ……。あれね、まぁなんというかぶへらっ──!?」
鋼介の拳が唐木の鼻に突き刺さった。
周りに居た女子生徒達の甲高い悲鳴が聞こえたが、殴った人間と殴られた人間を確認すると周囲の人間の表情も呆れたものへと変わる。
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