過去ログ - 僕はいつだって卑劣だ
1- 20
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(九州)[saga]
2011/07/19(火) 14:00:03.19 ID:voLLPpMAO
「へぇ、君結構強いんだね」

 甘ったるい声が鋼介の背後で響いた。
鋼介は笑うのを止め、既に意識を手放した剃り込みの男を開放して立ち上がる。

「……三秒以内に失せろ。ハイになった僕は女子供でも容赦しないぞ?」

「あはっ、良いねそれ。私より強い人に目茶苦茶にされるなんて、考えただけで疼いちゃうっ」

 とんだ淫乱だ。鋼介は心中で呟く。
顔を拝んでやろうと振り返り、そして鋼介は息を飲んだ。

「私の事目茶苦茶にシてくれるんなら、君にトッテオキノバイト紹介しちゃおっかなぁ」

 全てが可憐だった。唇も鼻も漆黒の長髪も、手も足も眼球も毛根も心臓も。
何故か今の鋼介には全てが美しく思えた。

「五臓六腑を愛でてグチャグチャにしてやるよ。そして死ぬまで飼い慣らしてやる」

「最っ高! ちゃあんと死ぬまで付き合ってよね?」

 少女は両腕で肩を抱き、恍惚とした表情を浮かべて身震いする。
全てを飲み込んでしまいそうな漆黒の髪を揺らし、光を宿さない黒曜石のような眼を鋼介に向けた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
96Res/68.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice