過去ログ - 吹寄「上条。その……吸って、くれない?」
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932:nubewo ◆sQkYhVdKvM[saga sage]
2012/02/17(金) 20:33:56.55 ID:SKE9GiOQo

「ねー吹寄。もう姫神行った?」
「え? ええ。それがどうかした?」
「どうかした、って。吹寄はこういうときに無関心を決め込むよねー。勿体無い」

吹寄の次の女子は、割とノリも良く口の軽いタイプだった。
さっさと服を脱ぎ、吹寄たちよりもいくらかお座なりに服を畳んで、吹寄の横に座る。

「姫神ってたぶん、『出ちゃった』サイドの人間でしょ」
「……さあ。知らないけど」
「吹寄もだよね?」
「えっ?」
「あー、実は私もだからさ。吹寄も姫神も時間かかってるから、分かるんだよね」
「そう」

積極的に肯定はしなかった。口が軽いといえ、この問題をペラペラと男子にばらす様な真似は流石にしないだろうし。

「もう収まって来た?」
「そろそろ一週間だし、収まるって言われてる頃じゃない」
「私は結構続いてるんだよね……。タイミングが一番悪かったみたいで。毎日こう搾ってるとさ、嫌になるよね」
「ええ……」

実は吹寄はただの一度たりとも自分で「処理」したことはない。
良く考えると、毎回彼氏に吸ってもらっていると言うのは、壮絶に変態的ではないだろうか。

「吹寄ってやっぱ一杯出たの?」
「は?」
「いやだって、ねえ。女子からすれば恨みたくなるレベルじゃん」
「小さいほうが楽でいいわよ」
「喧嘩売ってる?」
「買ってくれるなら喧嘩じゃなくて胸のほうを売りたいわね」
「くっ」

大きくても小さくても悩むものだ。それをわかって相手も冗談を飛ばしてきたのだろう。口を尖らせて口ごもり、言い返してきたりはしなかった。
彼我の間にはどうしようもなく越えられないような差がある。吹寄には深遠な谷間があり、自分には見通しやすい平原が広がっていた。

「……でさ。まあ本題は吹寄じゃなくて、姫神よね」
「上条君ってさ、やっぱ姫神と、しちゃったのかな。ねー吹寄、あんたはどう思う?」
「あたしが知っているわけないでしょう」

――もし万が一、上条が姫神のおっぱいを吸ってたりしたら、躊躇わずに包丁で刺せる気がする。

「でも姫神と一番よくつるんでんの吹寄じゃん。最近付き合いが悪くなったとか、そういうことないの?」
「別に。どっちかって言うとあたしのほうが付き合い悪いし」
「そっか。大覇星祭実行委員だもんね」

正しくはそれに加え、上条におっぱいを吸ってもらうために付き合いが悪くなっているのだが。

「はー、姫神ってたぶんこの一週間で上条君とデキたっぽいよね。アクシデントをうまく使ってるあたりしたたかというか」
「……したたかって。そういうことじゃないと思うけど。それに、と……上条とデキてるって話、どこまで確実なわけ?」

思わず擁護してしまったのは、他でもない自分のしたことへの弁解からだった。
ついでに言えば、上姫カップリングを前提に話しているのが実に不愉快だ。
薄い胸を張るように腕を組んで、クラスメイトが何言ってんのよとしたり顔で吹寄に諭す。



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