11: ◆LKuWwCMpeE[sage]
2011/07/16(土) 02:49:23.11 ID:RoU1LS4DO
「ん。ちょっと擦りむいただけだね。一応包帯巻いておくよ」
「ありがとうございました」
やたらとカエルに似ている医者からの診察も終わり、初春は治療室から出た。
「大丈夫だった?」
「あ、はい」
待合室にて初春の姿を確認した美琴は、開口一番に初春の身を案じる。
あぁ、やは学園都市が誇るりレベル5の第三位は人間もきっちり出来ているのだなと場違いな印象を受け、初春は返事を返すとペこりと美琴に頭を下げた。
「ありがとうございました」
「あはは、よしてよ、そうゆーの」
なんて事ない、と明るく笑う美琴に初春も表情が緩み、二人して微笑んでいる。
しかし初春には気になる事があった。
「あの、御坂さん。さっきの人って……」
「あー、うん……別に友達ーとか……こ、恋人ーって間柄でもないんだけどね」
何やら少し言い辛そうに言葉を淀める美琴。初春はそれに?を浮かべながらも頷いた。
「本当は助けてくれたんでしょ?アイツ」
「はい」
初春が返事をすると、嬉しそうなそうでもないような表情を一瞬作っては消す。
「やっぱりね。二回目、か……」
「え?」
「ううん、何でもない」
妙に一人で納得した美琴を見て、あの人と何かあったのかな?と首を傾げる。
「…………」
しかしそれを言うと沈黙が包み、口を開けるのも躊躇われてしまう。
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