過去ログ - かがみ達は深い霧に囚われたようです
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100:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/31(日) 00:34:58.37 ID:xm2Rv5pmo

「なに……あれ……」

 つかささんがほとんど声にならない声をもらす。
瞬間に蛾の頭がこちらを向いて、口が笑ったように開かれた。
以下略



101:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/31(日) 00:35:54.38 ID:xm2Rv5pmo

 私は反射的に立ち上がる。

 だが、それだけだった。

以下略



102:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/31(日) 00:37:17.75 ID:xm2Rv5pmo


「みゆきさんっ!」

 目の前に純白の壁が立ち、寸前まで迫っていた蛾は視界から消え去る。
以下略



103:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/31(日) 00:38:28.06 ID:xm2Rv5pmo


 深呼吸。
昂ぶった鼓動を落ち着かせ、辺りを見回す。
見つけたのは一個の消火器と、まだ立ち上がることのできない3人の姿。
以下略



104:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/31(日) 00:39:15.74 ID:xm2Rv5pmo

「……はい」

 左手の助けを得ながらだが、確かな足取りで彼女は立ち上がった。
いつもと同じ、ささやくように優しく、けれど力強い声が私に安堵を抱かせる。
以下略



105:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/31(日) 00:40:29.17 ID:xm2Rv5pmo

 再びガラスのはじける音が響き、2匹目の化物が侵入する。
既に割れた窓から3匹、4匹、5匹。
さらに違う化物が数匹、1mはあろうかという蜘蛛のようなもの、混ざり合ったように原型が何なのかすらわからないもの。
次々に侵入するそれらを前に、再び私の足は凍りつく。
以下略



106:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/31(日) 00:41:37.50 ID:xm2Rv5pmo

「急いでください!」

 扉を開いて逃げ道を作る。
泉さん、つかささん、小早川さん、みなみさん。
以下略



107:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/31(日) 00:44:33.95 ID:xm2Rv5pmo

「な、ないす……みゆきさん」

 肩で息をしながら泉さんが笑いかけた。

以下略



108:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/31(日) 00:46:54.19 ID:xm2Rv5pmo

 他のお客さんだっているし、朝になればきっと助けも来る。
彼女はそう言って、つかささん達にも同じように声をかける。

 私も彼女を追うように、つかささん達の様子を伺った。
以下略



109:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/31(日) 00:48:18.80 ID:xm2Rv5pmo

 そうして私達は、3階のフロアで逃げ場所を探し始めた。

 305号室側…フロア西側の探索を終え、私達はフロアの東側へと移動している。
扉が開いたのは307号室だけ、そこも化物が跋扈する空間だった。
以下略



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