過去ログ - かがみ達は深い霧に囚われたようです
1- 20
120:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/31(日) 01:01:16.12 ID:xm2Rv5pmo

 彼女は悲鳴の残響だけを残して室内へ引き摺り込まれ、閉じられた扉からは鍵を下ろす冷たい金属音が響く。

 私はただ呆然と扉の前に座り込む。
掌にはすり抜けていった指先の感触がじんわりと残り、網膜には引き摺り込まれる瞬間の彼女の瞳の色が焼き付いていた。
以下略



121:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/31(日) 01:02:21.09 ID:xm2Rv5pmo

 誰かのすすり泣きが響く中で、私の頭の中では彼女の最期が幾度も繰り返されていた。
いっそ気が狂ってしまったほうが、どれほど楽になれるだろう。

 何がいけなかったのか。
以下略



122:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/31(日) 01:04:36.63 ID:xm2Rv5pmo


 ***




123:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/31(日) 01:12:17.16 ID:xm2Rv5pmo
 本日は以上であります!

 週末鯖重いな、引くわ!
その煽りをくらったので些細な修正、>>122の場面転換の合図を>>90>>91の間にコピペお願いします脳内で。

以下略



124:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/07/31(日) 01:17:53.25 ID:xm2Rv5pmo

 資料
 3階見取り図
廊下の長さとか部屋の広さとかありますんで、あくまでイメージ程度でお役立てください

以下略



125:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/01(月) 18:05:04.96 ID:vyHZ93aso
 ええいやってしまえ投下します


126:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/01(月) 18:06:12.26 ID:vyHZ93aso


 ***




127:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/01(月) 18:07:32.96 ID:vyHZ93aso

「……あとは、この部屋に逃げ込んで今まで隠れていた、という次第です」

 一息に語り終えて、みゆきは顔を上げた。

以下略



128:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/01(月) 18:10:28.64 ID:vyHZ93aso

「待ってください、かがみさん! どこに行くんですか」
「……どこって……決まってるじゃない、312号室よ」

 部屋から出ようとする私の腕を、みゆきが掴んで制止する。
以下略



129:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/01(月) 18:11:31.23 ID:vyHZ93aso

 腕を握る力がすっと抜け、彼女の表情が悲痛な色に染まる。

「……違います……ただ……」
「ただ、何よ! 今までそれを確かめないでいたんじゃないの? こなたが生きてるっていう可能性を、見ないフリしてきたんでしょ!?」
以下略



130:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/01(月) 18:12:00.44 ID:vyHZ93aso


 瞬間、私は景色を見失った。
じわじわと頬に痛みが広がって、ようやくそこを弾かれたのだと気付く。
眼前からはみゆきの姿が消え、代わりにゆたかちゃんが立っていた。
以下略



324Res/151.71 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice