過去ログ - かがみ達は深い霧に囚われたようです
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159:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/05(金) 23:56:31.20 ID:hmDMckbPo
「ここは……」
蛍光灯の光が白塗りの壁に反射し、その眩しさが私の神経を目覚めさせていく。
160:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/05(金) 23:57:14.08 ID:hmDMckbPo
しかしそこに居るべき人々が今ここにはいない。
「峰岸、みんなは……」
161:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/05(金) 23:57:50.54 ID:hmDMckbPo
「……みゆき」
言葉が出てこない。
言いたいこと、言うべきこと、たくさんあるのに。
162:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/05(金) 23:58:39.31 ID:hmDMckbPo
「……私も、みなみさんも、ゆたかさんも、無事ですよ」
心臓が跳ね上がり鼓動が全身を揺さぶると、押し出されるように涙が滲み出た。
163:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/05(金) 23:59:59.26 ID:hmDMckbPo
「…………よかっ……た…………」
それ以上、何も言うことはできなかった。
164:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/06(土) 00:00:28.44 ID:HMhA1kjqo
「……それで、そこの廊下を抜けると従業員出口があるというわけです」
この部屋、従業員控室について一息に説明をしたみゆきは、ほっと表情をゆるめてホットミルクを一口含んだ。
165:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/06(土) 00:01:57.10 ID:HMhA1kjqo
「なるほどねー……フロントの奥って、なんていうか……便利なもんね……」
テーブル上のカップに伸ばした途端、肩に鈍痛が走り、慌てて左手を引っこめる。
日下部は目ざとくそれを認めたようだった。
166:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/06(土) 00:02:42.01 ID:HMhA1kjqo
「……では、これからのこともお話ししたいのですが…
…まずは、かがみさんが……気を失ってからのことをお話ししなければいけませんね」
167:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/06(土) 00:04:12.66 ID:HMhA1kjqo
「あれ……私?」
つかさと峰岸がうんうんと首を大きく縦に振る。
どうやら、みゆきが……動けない間は、日下部がリーダーになっていたらしい。
168:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/06(土) 00:06:21.46 ID:HMhA1kjqo
それで日下部は観念したようだった。
頭を抱えて長い溜息を一つ吐くと、一転して鋭い眼で私を見つめた。
「いいか柊、聞いててキツくなったらすぐに言えよ」
169:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/06(土) 00:08:18.03 ID:HMhA1kjqo
「よし……そんじゃ、柊が化物をやった後だよな。あの後すぐにまた違うヤツらがどんどん入ってきてな…
…蛾だったり、バッタだったり、ムカデだったり……まあ虫だな。ああ、でも犬みたいなのもいたっけ……それにあれはー……」
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