過去ログ - かがみ達は深い霧に囚われたようです
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209:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/08/18(木) 01:30:00.51 ID:wGCdZCC0o

「おふろ、いただきますねー」

 カップの中に朱色が広がっていく様子を楽しんでいるうちに、ゆたかちゃんが浴室へ通じるドアをくぐっていった。
同時にみなみちゃんもテーブルへ場所を移し、コップに注いだ牛乳を一口一口、それが貴重なものだというように飲み始めた。

 私もサラダを取り分けて、一口含んでみる。
みずみずしい野菜の食感が口の中に広がると、えもいわれぬ快感と底知れない不快感が一緒くたに心を満たしていった。
その感情の乱れは私を困惑させたが、一方ではどこか納得できるものだった。
ともかく、素直に楽しめない食事でも、今は食べるしかないことはわかっていた。



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