過去ログ - かがみ達は深い霧に囚われたようです
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279:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/09/07(水) 03:47:10.00 ID:JcSAnYVQo
「ま、そーゆーわけで……みんなには、私とゲームしてもらおうと思って」
「……ゲーム?」
「そ、ゲーム。私とみんな、学校にいるみなみちゃんに辿りついたほうが勝ち、簡単でしょ?」
280:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/09/07(水) 03:47:52.25 ID:JcSAnYVQo
「あ、今もそうだけど競争中はジャマは引っ込めとくから、安心してくれていーよ!」
「……邪魔というのは、あなたが引き連れているあの生物達のことですか?」
281:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/09/07(水) 03:50:06.50 ID:JcSAnYVQo
「そうだよみゆきさん、他にも質問ある?」
「学校というのは中央通りの第一小学校のことですか?」
「あー、そっちじゃなくて公園通りの中学!」
「では、みなみさんに学校のどこに行くように伝えましたか?」
282:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/09/07(水) 03:51:48.52 ID:JcSAnYVQo
『それ』が首を傾げる様子を見て、みゆきが言葉を続ける。
「……例えば、こうしている間にあなたは、その便利なお体を分裂させて、ゆたかさんの姿でみなみさんに迫っているとか……
もっと単純に、お仲間に先回りさせているとか、色々と考えてしまうのですが……」
283:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/09/07(水) 03:54:12.94 ID:JcSAnYVQo
「ぶっちゃけ私、そんな器用なことはできないんだよねえ」
ぼんやりと話しながら、『それ』が右手の親指をちぎり取る。
驚く暇も与えずに、『それ』はちぎった部分をテーブルに放り投げた。
284:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/09/07(水) 03:55:14.17 ID:JcSAnYVQo
「みんなも、他に質問とかない?」
『それ』がテーブル上の黒い水溜りに欠けた指先をひたせば、液体は凝固して元の親指を形作った。
285:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/09/07(水) 03:57:07.86 ID:JcSAnYVQo
「日下部さん。寝起きに申し訳ありませんが、今すぐに1km走れる準備をお願いします」
「峰岸さん、つかささん。私達がホテルを出たら、玄関を閉めてこの部屋で待っていてください」
それと同時にみゆきが強い声をあげた。
286:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/09/07(水) 03:59:47.87 ID:JcSAnYVQo
「かがみさん、あなたは……」
「行くわよ」
私も邪魔な髪の毛をアップにまとめて、自分のカバンからスニーカーを引っ張り出した。
287:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/09/07(水) 04:02:36.76 ID:JcSAnYVQo
履き終えた靴の感触を確かめるために数回跳んでみる。
脚の痛みは、消え去っていた。
内に外に、肩を大きく回してみても、少し違和感も感じない。
288:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/09/07(水) 04:12:39.28 ID:JcSAnYVQo
今回は以上でーす
こなたの口調ってほんと難しいな! 違和感あったらさーせん
あと、元ネタはほんと設定だけ借りてるだけなので、読んでもネタバレとかは全くないです
なので>>256さん、「霧」も『ファントム』も面白いんで、ぜひ読んでみてください。営業じゃないよ!
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