過去ログ - 上条「……お前のことが心配だからに決まってるだろ」
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43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]
2011/07/27(水) 16:37:21.31 ID:I/WkMIKj0

上条は顔を歪める。大人を見ただけで脅えるほど植えつけられた恐怖心。そして彼女が置き去りという事実。
恐らくだが、紅月が施設で虐待を受けてたことは想像に難くない。


以下略



44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]
2011/07/27(水) 16:37:49.32 ID:I/WkMIKj0

だが、二人には知らない。
置き去り≪チャイルドエラー≫にとって、"保護"される事が更なる地獄に落ちているという事があるという事を
学園都市では、実験の街でもある。日々研究者<おとな>達が実験を行い、社会貢献をする。
能力者<こども>達はその為に実験に付き合い、同じ様に貢献するのだ。
以下略



45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]
2011/07/27(水) 16:38:59.95 ID:I/WkMIKj0
同じ頃、紅月春風は繁華街にいた。
特に目的はなく、ただブラブラとしているだけだ。
彼女は一人暮らしだが、料理はできない――そもそもしようとも思っていない――
よって、スーパーで買い物するのも、既に出来上がった惣菜物やあるいは、カップメンが主だ。
私服なども一応持ってはいるが、これだってサイズとか全然考えなく、ただ家で寝るだけの寝まきだけである。
以下略



46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]
2011/07/27(水) 16:39:46.36 ID:I/WkMIKj0

(私は…今ちゃんと生きてるの?)

そう自問自答する。自分は今現在何かをしているかと思う…驚くほど何もしていない。見事に空っぽだ。
この事を小萌に相談すれば、彼女は自分の為に色々尽力してくれるだろう。
以下略



47:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]
2011/07/27(水) 16:41:19.70 ID:I/WkMIKj0
学校を出た上条は頭を抱えていた。紅月の話を聞いてからずっと彼女の事を考えている。
小萌に最後に言われた事が引っかかっている。

「上条ちゃん、紅月ちゃんについては先生からは何もできません。何故ならどれだけ真摯に接しても、
 それは先生と生徒という立場から"対等"ではないからです。ですが上条ちゃんは違います。」
以下略



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2011/07/27(水) 16:42:39.83 ID:I/WkMIKj0
ただ、引っかかる事もある。彼女は何事にも無関心といった。なら何故彼女はアイパッチに御洒落を見出したりした?
いや、それ以前に無関心なら、何故中途半端に他人と接する?
本当に無関心なら、それこそクラスで孤立して平然としているだろう。

(まあ、下手に孤立すると余計なお節介に絡まれたりするもんな…特に吹寄なんかは放っておかなそうだ)
以下略



49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]
2011/07/27(水) 16:43:14.55 ID:I/WkMIKj0
アイパッチをする人間なんて滅多にいない、それは当然注目を浴びる。
勿論武骨よくみる黒い眼帯であったなら、そのうちみんな慣れてくるだろう。
しかし、彼女の"ソレ"は毎日のように変わりあまつさえ本人は"お洒落"と称している。
それは注目を浴びたいということではないか?

以下略



50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]
2011/07/27(水) 16:44:43.20 ID:I/WkMIKj0


(だとしたら…あいつは大馬鹿だ)


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51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]
2011/07/27(水) 16:45:18.84 ID:I/WkMIKj0





以下略



52:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]
2011/07/27(水) 16:47:02.00 ID:I/WkMIKj0

  行間2



以下略



53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[sage saga]
2011/07/27(水) 16:47:43.97 ID:I/WkMIKj0

ある日、いつもと違う実験を行うと大人達に言われた。
むしろ今までのはこの為の準備期間だとも言っていた。
要するに、準備と称した奮いに掛けられていたんだと理解した。
脱落者の末路は、言うまでもなく真っ赤に染まっていて自分は偶々無事であった。
以下略



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