過去ログ - 【ポケモンSS】タイトルは決まっている
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◆.Br/vY/Hx.
2011/08/18(木) 19:40:31.76 ID:IlOtZ6Cg0
第24話
「エレブーダウン!」
教員のジャッジによりジルは苦しくもエレブーをモンスターボールへと戻した。
雷タイプを前にして技を放ち続けたノエルの1匹目、ニョロゾ……
ニョロゾの攻撃の一つ一つが確実に次への布石となっていたようだ。
―――
(でも……私はニョロゾも分かるな)
この光景を見て先程のシズクの一言がルリカの脳裏を過る。
単純な相性や、技の効果性だけでなく……もっと単純な事
水に濡れた体で寒い場所におもむくことの危険性という子供でも分かる簡単な話。
「あーぁ"氷の鳥"だもんね……」
ボールの中に戻るエレブーを見ながらシズクが呟いた。
時折、手元にいるガーディをギュッと抱きしめてガーディの頭の上に顎を置いて頬を膨らませる。
(ジルの1匹目が倒されたのが気に入らないのかしら)
クスッと小さな笑みを見せるルリカであった。
―――
「ジル、エレブーはダウンだ。次のポケモンを!!」
「あぁ……」
数秒の静寂、ギャラリーや報道陣は未だフリーザーの美しさに見とれている。
眉間にしわを寄せて右手を口もとに添えて考える仕草を見せる。
(1匹目のニョロゾはまだダウンしていない……数では俺が不利、相性で凌駕できるのか?)
対戦の間、ジルの後方でジッとしていたピカチュウが駆け出してジルの肩に乗る。
このピカチュウは、基本的にボールには入れず放して飼いしているようだ。
「ピカピッ」
難しい表情のまま肩に乗るピカチュウの頭を撫でる。
「ジル、さすがにあのフリーザーに勝てる手は無いと思うが……良い機会だ!最後まで闘っておけ」
負けは確実、だが諦めるなと言わんばかりの教員の声。
その声にジルは小さく呟く……
「良い機会か……」
相性の優位はあれど絶対的な存在の差がある現状。
それでもジルは「フッ」と不敵な笑みを見せてピカチュウの乗る肩をクイッと上にあげる。
それが相図なのかピカチュウは勢いよく前に飛び出した。
「ピカーッ!!」
シャドーボクシング風に2,3発ワンツーを繰り出して赤いホッペに電気を充電させて存在をアピールする。
首を捻ったり羽を整えたりしているフリーザーがピカチュウに気付き視線を合わせる。
「ピカッ!?」
「伝説のポケモン特有の"プレッシャー"だ……相手に呑みこまれないように注意しろ」
「ピカーッ」
ジルが2匹目に選んだポケモンは"ピカチュウ"であった。
それを確認すると教員はポケモンが入れ替わったことを大きな声で告げる。
「ピカチュウ……"マスコット"かと思いましたよ」
目を線のようにして再び笑いかけるノエル。
"マスコット"とは戦いには使わない好きなポケモンやシンボルなど非戦闘要員を現す言葉。
「ピカチュウ……本気だ、こいつを使え」
スッと丸い黄色い透き通る玉のついたペンダントのようなものをピカチュウに投げた。
それを綺麗に頭でキャッチして首にかける。その瞬間、その黄色い玉がピカチュウと連動するように光り出す。
まるで雷を帯びているのかのように電気が迸る
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