199:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage saga]
2011/08/12(金) 20:54:26.72 ID:CBnLOVZ30
???「君はいい目をしているね」
その人の姿はフードのついたローブを着ていて顔が見えないけど、声から察するに女の人だろう。
曽我部「あなたは誰?どこかで会ったかしら?」
???「あなたの夢を教えてくれない?」
そのフードの女は私の問いには答えずに逆に変な質問をしてきた。本来なら、そんな質問に答えるべきではないのだろうけど、気がついたら、私はそれに答えていた。
曽我部「偉くなって、いつかポケモンと人間が一緒に仲良く暮らせる世界を創ること……」
???「……そっか。いい夢だね。じゃ、がんば……」
曽我部「……だった」
???「てね。……あれ?だった?」
フードの女は初めはあきれて帰ろうとしてたけど、急に足を止めた。
???「だった?どういうこと?」
曽我部「どんなに頑張っても、不可能だと感じたので……」
???「じゃあ、今の夢は?」
曽我部「そうですね……特にないんですけど、しいて言えば……」
???「言えば?」
曽我部「ポケモンが暮らしやすい世界にしていくことですかね。……例え、どんなことをしてでも」
私がそう言うと、フードの女が感心したような顔をした。
???「へー。いい夢だね」
曽我部「ありがとうございます。それでは」
???「それを叶えられるチャンスをあげようか?」
さっきとは逆に今度は私が足を止めた。
???「どんなことをしてでも、叶えたいんだよね」
曽我部「そんなことをどうやって……」
???「そうだねー。まずは私達の仲間に入りなよ。私の他にも仲間はいるしね」
曽我部「仲間……」
???「どうするー?」
私はその勢いのままに仲間になることを承諾した。それは今から4年前のことだった。
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