5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga sage]
2011/07/22(金) 05:11:10.92 ID:J8mzbhI+o
「辻斬り凶行も今夜で終いよ、覚悟!」
少女が飛び掛る。
こうして一文に纏め簡易に表すと男女の微笑ましい光景を想像させるが、その実は違う。
少女は木刀を用いて、男へ攻撃を繰り出したのだ。
その技は喉仏を狙った突き。
完成されたフォームとスピードから繰り出される攻撃が男を襲う。
しかし、その攻撃は届かなかった。
男は後ろへジャンプすることで突きをかわしたのである。
(なんですって!?)
少女は驚愕する。
避けたことにではない。
勿論、それだって驚くことである、少女はこれでも道場の師範代。
そのクラスの攻撃を避けるなんていうのはやはり常人ではないのだ。
だが、それよりも、なによりも、目の前で驚くべきことがおきている。
いや、起こりつつある。
まるで事故を起こした時のように、死につつあるように、目の前がスローモーションになっていく。
目の前の男が、男が。
「お」
背後の壁に、頭をぶつけた。
「……あっけない……これがあの人斬り抜刀斎?」
気合を入れた自分が馬鹿みたいだ。
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