過去ログ - マミ「もう何も怖かねぇ!」
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45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2011/07/26(火) 22:19:01.85 ID:IUly5t9D0
「動くな!」警備員の一人がほむらに拳銃をむけた。「でないと、撃つぞ!」

「いけませんわ!」それを見た仁美が、後ろから警備員の背中をドンと押した。

「うわああ!」警備員は階段へと投げ出され、ゴロゴロと転げ落ちていった。

仁美はほむらを追うために走り去ったが、階下に投げられた警備員がそれを呼び止めた。「オイ君!待て!」


ほむらはまだ警備員たち相手に格闘している。
取り押さえにやってくる警備員の顔を肘でつき、次に股間を突き、ひるんだところをまた肘で顔を突く。

前に立ちふさがるの警備員の顔を殴り飛ばす。


そうして警備員たちをようやく追い払うと、ほむらはデパートのフロアを疾走してさやかを追いかけた。
ワーキャーと、一般客たちがデハートじゅうで喚き散らす。

対してさやかはほむらを退けるために、振り向いて銃を乱射させる。銃声がデパート内に轟く。
銃弾が別の警備員の腹にあたり、警備員は血を流してぐったりして倒れた。

銃弾のあいだを掻い潜りながらほむらはさやかを追いかける。


「はやくしてよ!こののろまエレベーター!」

エレベーターの扉に肩をぶつけてさやかが毒づく。
やっと扉が開いたところで、エレベーターに乗り込む。


フロアじゅうを駆け巡る警備員たちに追われながらほむらは。
三階フロアの手すりから身を乗り出し、地下へ下っていくさやかのエレベーターを見ていた。


先にエレベーターで行かれてしまった。


このままではさやかに追いつけない。
だが、さやかにここで逃げ切られることはすなわち、まどかの死だ。仲間に連絡され、まどかは殺される。


「やらせないわ…!」

ギリっとほむらが歯軋りする。まだまだ警備員たちがフロアを移動し、取り押さえにやってくる。

手段を選んでいる暇はない。


ほむらは、フロアの天井に吊るされていたバルーンに手を伸ばすと、握り、たぐり寄せた。
だが、その途中で再び警備員に囲まれてしまい、阻まれた。

「邪魔しないで!」

逆上したほむらが声を荒げ、警備員の胸元を蹴りつけ、後ろの警備員を殴り倒し、
そいつらも追っ払うと、再び天井のバルーンを持ち、ビリッと風船を引き千切った。

その先端をしっかり手に握ると、ほむらは三階の手すりから身を投げた。バルーンをロープ代わりにして
吹き抜けフロアを一気に飛び越える。すると、さやかの乗るエレベーターの箱の上に着地する。


そのまるでサーカスのブランコの一場面のような眺めに、デパート客の驚嘆の声がまたあげる。



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