過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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(神奈川県)
[saga]
2011/08/01(月) 13:54:35.45 ID:LZnhEvI0o
杏子「なっ!?」
さやかを脇に抱えた神裂が杏子から5mきっかり離れた位置に立って、やれやれといった様子で肩をすくめた。
その仕草が気に障ったのか、杏子は魔力を解放して槍を構え、跳躍するために前屈みになり。
神裂「『七閃』」
まったく予期せぬ方角から放たれた、目に見えぬ斬撃を受けて杏子の槍が宙を舞った。
さやか「いつの間に……!? ってか離しなさいよ!」
杏子「なんだよ今の……斬撃ってレベルじゃねぇ……ワイヤーか!? 空いた手でんなことも出来んのかよ!」
杏子の指摘通り、それは刀――七天七刀と呼ばれる――による斬撃ではなかった。
神裂火織が、空いた左手でワイヤーを複雑に操作したのだ。
その気になればコンクリートすら両断するほどの攻撃である。
あっさりと手の内を見透かされた神裂が、苦悶の表情を浮かべた。
神裂(まさか初太刀で見破られるとは……! 子供ながら、恐ろしい資質の持ち主ですね
. それに先程見た身のこなし……私があの域に達することが出来たのは16歳頃のはずですが)
杏子「チッ! んにゃろうがぁぁぁ!」
落ちてきた槍を片手で拾い上げ、さやかを脇に抱えた神裂に襲い掛かる。
神裂は暴れるさやかを無視して左手に七天七刀を握り、鞘を付けたままその攻撃をいなす。
だが杏子は諦めない。縦に、横に、斜めに、時には捻じ曲げて切りかかり、後ろに回りこんでは突き、
蹴りを交え肘鉄を繰り出し、蹴りを叩き込み、槍を地面に叩きつけて石礫まで用いる。
しかし神裂の表情は変わらない。斬撃には鞘とワイヤーを、肘鉄には足を、蹴りには膝を、
そして石礫の全てを見切り、紙一重で回避する。これが聖人、神裂火織の本気である。
複雑な回避機動のせいでさやかが目を回していることに気付かないのはご愛嬌、と言ったところか。
まどか「さやかちゃん! ねぇステイル君、どうにかできないの!?」
ステイル「僕じゃ佐倉杏子、あの魔法少女に勝てるかどうかすら危ういんだよ?
まして神裂……あの露出狂は桁外れの化物、戦略兵器に等しいんだ。今近づけばどうなることか」
まどか「でも、このままじゃ! このままじゃさやかちゃん死んじゃうよ!」
QB「……神裂火織は確かに強大だ。だけどまどか、君が魔法少女になれば、この争いを止めることだって出来る」
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