過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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787:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/08/27(土) 04:04:28.58 ID:MvUQlNx5o

――見滝原市のボロアパート

アニェーゼ「魂が生身の身体から離れた結果ってーことはですよ。本来ある何かが足りてないわけなんですよ」

ステイル「つまり?」

アニェーゼ「自浄作用ですね。『バグ』によって蓄積される穢れは本来ならそれによって浄化されるもんだったって推測です」

杏子「よく分かんねーけど、ばい菌殺す免疫機能みたいなの?」

アニェーゼ「その答えは、イエスですね。要は勝手に弄られて魂がおかしなことになっちまってるわけです」

杏子「ふーん」

ステイル「……じゃあ希望と絶望は? あのエネルギー云々はどうなる?」

アニェーゼ「言ったばっかじゃねーですか。キュゥべぇが魂を理解出来てないから推測で物を言ってるって」

ステイル「だとして、なぜバグによって生まれた穢れが消えれば魔女は死ぬんだ」

杏子「それも立派なエネルギーだからじゃねーの? 呪いも似たようなもんだし」

ステイル「なおさら手詰まりというわけか……」

 今の議論で得られた収穫といえば、無理やり希望を注いでも元に戻らないということだけだ。
 いっそのこと生命力を魔力に練成し直して注ぎ込む方法も考えてはみたが、既にさやかで試している。
 ソウルジェムは変わらなかった……あの時はあくまで精神に作用させたのだが、精神=魂だと考えればおかしくはない。

杏子「……言っとくが、アタシは諦めねーぞ」

 そう言って、杏子は布団に横たわるさやかの頭を撫でた。
 アニェーゼ部隊の修道女が一定間隔で生命力を魔力に練って、送り込む途中で生命力に練り直すことで鮮度を保っている。
 とはいえさすがにそれでも不味いので、結界の類も張り巡らせてはいるのだが。

ステイル「……魔女の様子が気になるな。一旦天草式と連絡を」

 ステイルの言葉を遮るように、ピンポーン、と間の抜けた機械音が部屋に響き渡った。
 連絡をアニェーゼに任せて玄関の扉を開けると、そこにはまどかと……なぜか中沢の姿が。
 妙な組み合わせに首を傾げつつ、ステイルは二人を玄関の中に招き入れた。



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