過去ログ - ほむら「あなたは何?」 ステイル「見滝原中学の二年生、ステイル=マグヌスだよ」
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869:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/08/30(火) 02:11:47.23 ID:lyXJ21Kvo

「確かに俺達はあの結界に忍び込んだけど、時間を止める魔法が無かったら俺達は間に合わなかったんだぜ?」

ステイル「なんだって、いや……それ以前になぜ魔法のことを知っている?」

「私は止まっちゃったけど、幻想殺しの近くは魔法の効力が消されちゃってたんだよ」

「そこから逆算して、誰かが時間を止めてる! ってな。そのおかげで俺達は本来の時間分より多く行動できたわけで」

 つまりほむらが参戦していなければ彼らが間に合わなかった可能性もあるというわけだ。
 その場合の結末を考えて、ステイルは背筋を震わせた。

「それにステイル。お前がいなかったら、あの嫌味な魔法動物の言葉通りに俺はみんなまとめて打ち消しちまってただろ」

ステイル「それは、そうだが……」

「あの男の子の働きだって大きいんだよ? あれだけの呪いを受けて後遺症がないのは珍しいかも」

「左手だって本当ならもっと回復しなかったと思うし……本人の意思、もしくは希望があったからこそ成しえた結果なんだよ」

「それにあいつが十字架ぶっ刺さなかったらグレゴリオの聖歌隊だって届かなかったわけだしな」

 あっけからんに言うと、彼は肩をすくめた。
 あくまで自分達がしたのはほんの手助けに過ぎない、とでも言いたげに笑ってみせる。
 彼らの必要以上に謙遜する悪癖は知っていたので何も言わないでおくが……

ステイル「……そうだね」

 実際、彼の言う通りかもしれない。恭介の働きは、大きすぎた。
 確かに彼は損なわれた身体機能を補うために特別な機材を使った。少女の加護だって受けた。
 だからといって、あれだけの状況にいながらああも行動出来るのは異常だ。
 それこそ異能の力であればなんでも打ち消す、ただそれだけの右手で多くの人間を救ってきた目の前の彼のように。
 だからと言って、ステイルにはそれを奇跡と呼ぶのは少し気が退けた。
 そんな言葉で片付けられてしまうようなことじゃないはずだ。

ステイル(そうだ、あれは彼の想いがあったからこそ成立したことなんだ。断じて、奇跡や魔法のおかげなどではないんだ)

 もちろん、誰も彼もが目の前にいる少年のように振舞えるわけじゃない。
 だが誰にだって目の前にいる少年のように振舞える底力はあるはずなのだ。

ステイル(恭介にとって、さやかはその底力を発揮するだけの存在ということか……)



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