59:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)[saga]
2011/07/28(木) 12:38:01.51 ID:0bTRCMGX0
神「――ヒトの身でこの星霜圏を潜った事により、お前の肉体は位相を超える事が出来る」
神「どんな世界へ行くも、思いのままだ」
60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)[saga]
2011/07/28(木) 12:41:55.35 ID:0bTRCMGX0
――ここは魔帝に支配された世界
天空の国から地の底まで、境界の全てを侵し……残るは矮小な人間のみを残した世界
絶望が蹂躙するこの世界に現れたのは、闇に差す一筋の光。
そう、勇者である。
61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)[saga]
2011/07/28(木) 12:43:16.19 ID:0bTRCMGX0
魔法使い「んまぁ、あの子供。誰もが救国の英雄の旅立ちに涙しているというのに……モチロン救国の英雄とはこの」
女戦士「城の芝生で素振りか。剣の方は錆びて使い物にならんだろうが、あの歳の子供には重かろうに」
62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)[saga]
2011/07/28(木) 12:44:47.69 ID:0bTRCMGX0
老婆「……この国に仕える兵士の一家が、十年前の魔帝軍との大規模な戦闘で行方不明になり……」
老婆「あの子が、その一族の一人息子らしいのですが……国に帰って来れたのも人買いに連れられての事」
老婆「……そうしてあの子は、その様子を哀れんだ民間学校の先生に買われたはいいものの」
63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)[saga]
2011/07/28(木) 12:46:24.17 ID:0bTRCMGX0
女戦士「それは……重いな」
僧侶「ハードな人生ですぅ……」
64:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)[saga]
2011/07/28(木) 12:47:51.96 ID:0bTRCMGX0
女勇者「そこの君!」
少年「……」ぶんっ…ぶんっ…
65:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)[saga]
2011/07/28(木) 12:49:02.59 ID:0bTRCMGX0
少年「おねえさん……勇者なのか?」
女勇者「そうだ、そうだよ。――ボクが勇者だ!」
66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)[saga]
2011/07/28(木) 12:49:58.70 ID:0bTRCMGX0
少年「――おれを、仲間に入れてくれないか」
女勇者「えっ!?」
67:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)[saga]
2011/07/28(木) 12:51:51.61 ID:0bTRCMGX0
女勇者「戦士……」
女戦士「外に出たとして、おまえみたいなガキに何が出来る」
68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(京都府)[saga]
2011/07/28(木) 12:57:25.10 ID:0bTRCMGX0
少年「――約束は、出来ない」
少年「でも、待ってるよ……勇者のおねえさん」
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