124: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/04(木) 20:27:11.63 ID:r56TljZ8o
・・・
「いえーい!皆見てるー!?今日はぁ、学園都市にやってきちゃいましたぁー!
よくわかんないけどぉ、警察みたいなことをやってぇ、学園都市を守っちゃいたいと思いまーす!」
久慈川りせは、テレビカメラが向いた瞬間豹変した。
まさに公と私が切り替わった瞬間だ。
お茶の間の一同は久慈川の『公』しか知らない為、
「その姿」が当たり前のものだと思っているのだろう。
黄泉川愛穂は目の前で可愛らしい動きと口調を続ける少女を見て、
『私』を見せられるような、信用できる相手は居るのだろうかと場違いな考えが頭を廻った。
初めて会った時の、あの少し控えめな態度。
黄泉川の予想ではあるが、久慈川は緊張から来るとは言っていたが、
あれが本来の久慈川の性格なのだろう。
だとしたら、こうしてハイテンションを保つと言うのは非常につらい作業になっていると思う。
それを裏付けるかのような、先程見せた表情の一瞬の曇り。
一期一会、今日だけの出会いだろうけど、逆に今日しか会わないからこそ話せない事もある。
(それなら……)
等と黄泉川があれこれと考えていると。
「ちょーのーりょくとかよくわかんないけどぉ、
悪い人がいたら私がみぃーんなやっつけてあげるからねー!」
すると中継は一端終わりらしく、テレビカメラが回り終えると久慈川は髪の毛をかき上げ少し溜息をついた。
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