207:>>206最後の行の最後、「覚えていた」で ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/10(水) 08:31:55.04 ID:ZVqRrhcAo
・・・
敵の名前は、リドヴィア=ロレンツェッティとオリアナ=トムソン。
前者はローマ正教。後者は運び屋。
ローマ正教、と聞いて上条当麻はまたかよ、と気だるげに愚痴った。
端的に言えば、ローマ正教が運び屋を雇い、何かを誰かに運ばせているというものだ。
その何かの名称は、『刺突抗剣(スタブソード)』。
―――あらゆる『聖人』を、一撃で即死させる霊装。
すなわち、それを使用された場合、あの強力な力を持った神裂火織は何もできずに死ぬと言う。
故に今回、運び屋のオリアナを捕まえる事が主な目的なのだが、神裂は参戦できない。
それを使われてはたまったものではないからだ。
また、他の魔術師を集め人海戦術をさせてはと上条は土御門元春に聞いたが、それも出来ないそうだ。
今回、ステイル=マグヌスと言う魔術師が学園都市に来られた理由は、
「知り合いを見に来た」という大義名分がある事に起因する。
すなわち、その大義名分を持たないイギリス清教の人間を呼び寄せては、
他の組織が黙ってはいないだろう。
「お前達が学園都市に入れるなら私達も」等と言って、
堂々と学園都市に侵入する機会を与えてしまう事は防ぎたいのだ。
そんな訳で今回の任務は、上条と土御門、そしてステイルの3人で行わなければならない。
インデックスと言う魔術の専門家が居れば良いのではとも思うが、
今現在のインデックスの立ち位置は非常に繊細なもので、
本来学園都市の外に出てアニェーゼ部隊と相対したり、シェリー=クロムウェルと相対したりなどしていたら、
いつか敵対勢力に学園都市入りさせるきっかけを与えてしまう恐れがあるのだ。
故に今回は意図的にインデックスをこの件には絡ませない。と言うかこれからもそうすべきなのだ。
そういう事情も相まって、今回の上条の主な任務としては「インデックスをさりげなくこの件から遠ざけつつも、オリアナを捕捉する事」だ。
流石に捕まえるのは無理としても、見つけてそれを知らせる事は出来る。
上条はまずインデックスを見つけようとしたのだが、何処に行ったのやら全く見つからなかった。
結局、インデックスより先にオリアナが見つかった為、そちらを追う事を優先させたのだが。
―――それは大きな失敗だった。
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