206: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/10(水) 08:30:03.46 ID:ZVqRrhcAo
・・・
なんやかんやで傷つきながら息絶え絶えに競技を終わらせた上条当麻は、
ふらつきながらも携帯電話を取りに教室へと戻っていた。
「イテッ……畜生、思い切り轢かれたなあおい……」
ぶつくさと文句を垂れながらも、自身のカバンをあさり、携帯を取り出そうとする。
すると携帯電話の前に、あるものを見つけた。
「召喚器……」
召喚器。以前学園都市外部でごたごたした際、桐条美鶴と言う女性に言われて試したところ、
この(現実)世界でも召喚が可能だと言う事がわかった。
上条には力が足らない。確かに、鍛えてはいるのでその辺の人よりかは動けるだろう。
とはいえ、魔術と言う異能に対しては非常に弱いと言える。
それではインデックスを守る力が無いと思われてしまう。
そうなってはインデックスがイギリス清教へと戻されてしまう。
インデックスがそれを望むのならば構わない。
ただ、それを言葉にしないうちにインデックスを帰らせるなど、認めない。
上条は、召喚器を腰に差し、ハーフパンツのひもをギュッと締めると、
続いて携帯電話をポケットの中に滑り込ませた。
願わくば、引き鉄を引く事の無き様に。
上条は人に心の仮面を見られる事よりも、その力をこの世界で振るう事にためらいを覚える。
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