237: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/13(土) 01:59:47.87 ID:Sa0tuZ+9o
「お次は影の剣。飽きさせないわよ?」
オリアナが手を振るうと、それと同時に振るった手から真っ黒な剣が出現した。
その剣はその長さを伸縮自在に伸ばすと、上条の影に突き刺さる。その瞬間、
ゴッ!!と地雷を踏みつけたかのように上条の体が宙を舞った。
そのまま地面に叩きつけられる所を、何とか受け身を取った上条は、
黄泉川愛穂に鍛えられてて良かったと初めて思った。
「何故さっき使った昏倒術式を使わないのかって顔をしてるわね。
でもお姉さん、一度使った術式を何度も使う趣味は無いのよ」
オリアナは絶対的な余裕を持った顔をして、自身の術式に関して説明をする。
魔術を知らない上条にその内容はほとんど分からないので、
それを無視してオケアノスを出そうとするが。
「あら?駄目よ、おいたしちゃあ」
それよりも早く、オリアナが単語帳の1枚を千切った。
上条の地面の周りが隆起し、地面がアッパーのごとく上条の腹に直撃して再び宙へと舞う。
「ぐっ!!」
一瞬息が止まったが、それどころでは無い。
再び受け身を取った上条は、一旦オリアナと距離を取った。
「どうしたの?逃げたいなら逃げてもいいわよ、男の子でも怖いものは怖いのよね。
そしたら、お姉さんもお仕事に戻るから。それが一番互いの為になると思わない?」
「げほっ……バカ野郎、距離とればこれが出せるだろ?」
上条はボロボロの体でゆったりと召喚器をつきつけ、オケアノスを顕現させる。
そして放つスキルは、ブフーラ。
オリアナが先程出したような巨大な氷が、2人を遮った。
更にその氷壁の上を越えて、一つ一つは小さいものの、
大量のツララがオリアナへと向かって行く。
しかし、人体程度なら簡単に貫くような鋭利さを持ったそのツララを前にしても、オリアナは笑っていた。
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