261: ◆DAbxBtgEsc[saga sage]
2011/08/14(日) 02:15:21.84 ID:xlKYvBbQo
質問しながらも、血を正しい流れに操作しているため、
ぽたぽたと流れ落ちる血はみるみるうちに無くなっていった。
その光景にこの場に居る全ての人間が驚愕を露わにする。
何せ明らかに致命傷の傷を負いながら、血が止まっているのだから。
別に完治した訳ではない。
今すぐにでも治療しなければ、細菌でも入り込んで更に症状が悪化する恐れもある。
しかし、一方通行はオリアナの前に立ちふさがった。
そんな一方通行を見て、オリアナは喜一色、と言った表情を浮かべる。
「すごいわね、流石のお姉さんも、何の準備も無しに血を止めるなんてできないわ。
それがあなたの力かしら」
「そォだな。力の一部ってとこだ。
……質問に答えてやったンだから、今度は俺の質問に答えろ。
お前は、何しにこンなとこに居やがる?」
「うっ、素直に答えると思ったらそう言う事……まあいいわ、教えてあげる。
んー……怪我した体を癒す為、ここに居ましたってとこかな」
「もっと広義的な意味で聞いてたンだが?どうして学園都市に来たって感じの」
「そんな指定は受けてないから、さっきの答えでおあいこよね?
坊やだって全部を答えてる訳じゃないみたいだし」
「……チッ、まァその通りだなァ……」
随分と落ちついた会話だ。
とてもじゃないが攻撃した側とされた側の会話とは思えない。
久慈川は勿論、小萌先生やインデックスもポカンとしていた。
どうしてあのような怪我を負わされて、何事も無かったかのような顔をしているのか。
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