289:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2011/08/15(月) 09:11:14.51 ID:BjnNGAqgo
「なんで私達と敵対するの?だってそんな実験を施した相手の言う事なんて……」
「実験者共が言う事を聞かせる為に、心を壊すだとか、そいつが取り巻く状況を利用して脅したりだとか……
まァ、従わせる方法なンざいくらでもあらァな」
「そんな……」
暗部の非道さ、強かさをよく理解しているからこそ言える台詞で、
それは御坂には理解が出来ないものだった。
ある程度暗部を垣間見た御坂でも、やはり理解したくないという気持ちがにじみ出ている。
いや、むしろこのまま理解も納得もしないでいて欲しい、とも思う。
「だからまァ、さっさと退院して情報を集めようと思うンだが……」
「そうですね、ミサカ達だけでは手に余ると言うものです」
「well、調べるってもどうやって調べるの?ハッキングは危険だと思うんだけど。
ダミー掴まされた挙句こちらの動きがバレたりとか」
「クマはよう分からんクマ、話が終わったら教えてほしいクマ」
「うぐっ」
一方通行の言葉に9982号や布束はこれからどうすべきか考えているようだったが、
クマは仕方ないとして御坂は何も言ってないのに勝手に図星みたいな顔をしている。
それを見た一方通行が御坂に突っ込みを入れた。
「……御坂ァ……お前まさか「研究所を片っ端から襲撃しよう」とか思ってねェだろォな」
「え、ええっと……」
本当に図星だった。
しかし無謀も良い所で、そんなことをされて本格的に暗部に動かれたらたまったものではない。
「アホかお前」
「well、愚かとしか言いようが無いわ」
「流石のミサカも擁護出来ないです、お姉さま」
「うぐう」
とここで、攻め立てられている御坂を救済するかのように、競技のアナウンスが。
それを聞いた御坂は、好機と言わんばかりにそそくさと病室から退場しようとする。
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