317: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/16(火) 09:32:08.84 ID:9TmIZQtZo
「全く、退院当日まで病院内で騒いで、他の人たちに迷惑をかけたら駄目でしょう」
「はーい、ってミサカはミサカはボリュームを下げてみたり」
「うるせェ、俺が騒がしいンじゃなくて俺の周りで騒ぐ奴が悪い」
黄泉川愛穂は今現在学校に居るので、
代わりに2人を迎えに来た芳川桔梗が呆れた表情を浮かべて諌める。
打ち止めは素直に言う事を聞くが、一方通行は悪びれた様子も無い。
そんな2人を生温かい目で眺める芳川だが、
実を言うと一方通行入院の凶報を聞いてもお見舞いに来る事は1度たりとも無かった。
理由は恐らく「面倒だから」とかそんな感じで、
芳川の代わりに黄泉川を見舞いに行かせる位なので徹底している。
そんな訳で黄泉川邸に引っ越してから芳川はパソコンのモニターと睨めっこし続けるだけで、
下手するとろくに飯も食べないと言う凄惨たる状況だった為、
黄泉川が「一方通行を迎えに行かないとパソコンをとりあげるじゃん」とか言うので、
渋々病院まで足を運んだと言う訳だ。
兎にも角にも、こうして迎えにやって来た訳なので、芳川のパソコンの平穏は無事守られた。
「はいはい、ここは出入口なんだから、いつまでも遊んでると出入りする人たちの邪魔になるわ。
そういうのは荷物を片してからにしましょう」
「むっ、ミサカは遊んでなんかいないもん!
ってミサカはミサカはブランコの要領で前後に揺られてみたり!!」
「お前どォ見ても遊ンでるだろォが!!
人のバッグをちょっとした遊具代わりにしてンじゃねェよ!!」
打ち止めの言動と行動が見事に正反対さに思わずカッとなって反射を起動させる一方通行。
一方通行はバッグから打ち止めが落ちる様を想像したのだが、そうはならなかった。
「おー!これは新しい遊び方かもしれない!
ってミサカはミサカは激しく揺れるバッグにしがみついてみたり!」
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