399: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/25(木) 00:48:25.44 ID:ygwqLV1Vo
(インデックス、大丈夫か……?)
侵入者と聞くと、魔術師しか思い浮かばないのは今までの生活が生活だったからだろうか。
何にせよ、魔術師だとしてもインデックスが狙いとは限らない。
とはいえやはり彼女の事が真っ先に心配になる。
安全確認を兼ね、インデックスと合流したい。しかし、御坂の事もある。
帰宅は一端諦め、一緒に行動しないかと提案しようとしたところ、
「?」
その前に上条の背後から衝撃が走った。
衝撃を受けた位置は上条の腰辺りで、そちらへと振り向くとそこには、
「「打ち止め?」」
打ち止めが居た。
こんな時間に一方通行や、他の奴らも伴わずにどうしたと聞きたいが、
打ち止めは上条にぶつかったと言うより、しがみついたと言った方が正しいだろう。
その身体は雨の冷たさからかガクガクと震え、
濡れた髪の毛がぺたりと打ち止めの神に張り付いて、その表情は読めない。
しかし、切羽詰まっている事は分かった。
「ねえ、一体どうしたの?」
茫然と2人を見ていた御坂は気を取り直して打ち止めに尋ねる。
打ち止めが顔を上げると、その瞳は真っ赤に充血し、
頬を伝う水滴は雨だけでは無いと言う事が容易に見てとれた。
そして、打ち止めは息絶え絶えに叫ぶ。
「あの人を助けてほしいのっ……!ってミサカはミサカは頼んで……みたり……!!」
その願いを、聞き入れない理由は存在しなかった。
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