過去ログ - とある仮面の一方通行 そのに
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402: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/25(木) 00:52:38.16 ID:ygwqLV1Vo
・・・

次々と人間が倒れて行く。

冷たい雨が降りつける中で、
抵抗も無く、無造作に、悲鳴も無く、無意識に、鮮血も無く、平等に。
人々は倒れ伏して行った。

彼らは一様に装甲服だとか防護服だとか呼ばれる耐ショック機構を備えた物を着こんだ大人ばかりだ。

学園都市の守護を司る、アンチスキル達。
倒れた彼らは、冷たい雨に晒されて居ながらも、指一つ動かさない。

ドサリ、と音を立て倒れて行くアンチスキル達とは別に、
カツンコツンと細々とした足音が辺りを響かせる。

そのシルエットは女性の物で、その女は傘もささず、
雨をふる街を、倒れるアンチスキルの隙間を縫うように歩いていた。

まるで気軽に散歩でもするかのような足取りで。

そうして歩いた先、そこにはアンチスキルが無線機を用いて何かを発信していた。

「ふうん」

女は武装した男相手に、何の用意も無しに堂々と近づいて行く。

そして後ろからトントン、と肩を叩くとアンチスキルの男の顔は驚愕に染まり、
続いて意識を失ったのか、力なく崩れ落ちた。

女の方はそんなアンチスキルに目もくれず、男と共に地面に落ちた無線機を拾い上げる。
地面に落ちた事で泥にまみれている事に対して、眉をひそめながら。

そうして、女は無線機に向かって声を放った。


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