46: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/07/30(土) 17:26:20.25 ID:lqjAqMbuo
・・・
「はっきり言って、俺はローマ正教が信用できねぇ」
誰も居なくなったテントの中、作戦開始まで15分と言ったところだろうか、
上条当麻はステイル=マグヌスに口を開く。
「……君のその発言、『20億人の信教徒を抱えるローマ正教』を敵に回す発言だよ」
ステイルの言葉は、諌めるような内容であるが、その口調は非常に楽しげで、
どこか同意しているように感じられた。
「ステイル、お前だって自分で言ったじゃんか。
『たった1冊の魔道書の為に、10万3千冊の魔道書を頭に納めたインデックスを危険にさらすのはおかしい』ってさ」
それはすなわち、『法の書』に10万3千冊の魔道書よりも価値があると言っているようなものだ。
とはいえ、そんな事はありえない。
もしそうならば、インデックスの存在に価値は無いからだ。
上条の「インデックスに価値は無い」という言葉にステイルはピクリと反応を示すが、
上条がそれを本気で思っている訳ではないと言う事は分かるので、上条の言葉を頭で噛み砕きながら、次の言葉を待つ。
「だけどさ、実際にはインデックスは最前線にかりだされてる。
別に『渦』とか言うのの特定と指示なら、後ろでもできるのに」
―――なら、何で俺やステイルを後方に追いやって、インデックスは最前線に居る?
そこまで聞けばステイルも理解出来る。
「……本当に君は上条当麻かい?君にそんな客観的な目線で物事を考えられるとは思えないんだが」
「失礼な、実際にこうやって考えてるじゃん。
……と言いたいとこだけど、実際には知恵袋が居る」
『白髪の男』、あれ俺の友達なんだ。
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