467: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/08/29(月) 23:22:08.11 ID:oqJcByqvo
・・・
一方通行はテレビの中へ入った。
何か情報が無いか、何でもいいからという藁をもつかむ思いで。
するとそこには何か焦った表情を浮かべるクマと、狼狽する布束砥信が居た。
何かあったな、と一方通行は考えながら地面に降り立つと2人に声をかける。
「オイ、なンかあったのかァ?」
「well、クマが何か嗅ぎ取ったらしくて……ってむしろあなたの方が何かあったの?!」
白と黒のストライプの変則形みたいな服を着ている一方通行だが、
その服の白地部分は真っ赤に染まった上、全身ずぶ濡れ状態である。
布束の突っ込みは当然のモノなのだが、詳しく説明する暇も無いので
「暗部が動き出した」とだけ言うと、布束も何となく理解したようだ。
「それで、クマどォしたってンだ?」
「クマ。最近放り込む人の匂いを感じなかったけど、ここにきて強烈に嗅ぎとれるんだクマ!
これは1人じゃなくて、いっぱい居るクマよ!!」
クマの言葉と、木原数多の言葉を合わせると、これは罠なのではと考えた。
とはいえ放り込まれた人間が関係の無い一般人だとしたら、
ただ巻き込まれただけの存在だとしたら、助けねばならないとも考える。
「……案内しろ、行くぞォ」
「indeed、事は急を要するみたいだけど、他の人を待つ時間も無い程切羽詰まってるの?」
「それは移動しながら説明する。とっとと行くぞォ、こォしてる間にも事態が悪くなる」
先導するクマを抱え、布束の首根っこを掴むとクマのナビを受けて
足を踏み抜きジェットコースターのごとく一気に駆け出した。
悲鳴を上げる布束に、悲鳴のようなナビをするクマ。
そんな中で、ふんふんとクマのナビを聞きながらも、2人に状況説明をする一方通行。
いちいち2人のリアクションを気にする暇などなかった。
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