512: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/09/05(月) 02:28:22.52 ID:GQuHMGOqo
(ってこたァ犯罪者がこの中に居るってことだァ)
犯罪者。
(一番怪しいのって、俺だよなァ)
不法侵入の一方通行。
ならば彼らの任務は、研究所に侵入した一方通行を逮捕する事だろうか。
何故既にいるのかと言うのは、あらかじめアンチスキルを動かすように手配をしていた等が考えられる。
一方通行は、過程は違うが結果として正しい結論を導き出した。
そして一方通行の思考は続く。
(だとしたら、木原の目的は俺を潰すンじゃなく、
時間稼ぎでこの場に縛りつけるってことかァ……?)
頭に血がのぼっていた時は、立ちはだかるモノ全てを
撃破して進む位のつもりだったが、こうして冷静になってみると馬鹿みたいである。
一方通行も、妹達も、打ち止めもここで終わりではない。
これからも学園都市で生きて行くと言うのに、この程度の事で学園都市と敵対してどうするのだろうか。
そこまで考えると猟犬部隊も潰す必要はないのではと思う。
どうせ替えの人材(クズ)はいくらでもいるはずで、あれらを消したところで何の意味も無い。
それどころか無駄に戦力を削いで、「じゃあ削いだ戦力の分働け」等と言われたらたまったものではない。
まず第一に何としても打ち止めの命を救う事。
そして余裕があるのなら、木原数多を殺す。
(まァ、あのクソッタレも有能だ。消して困るのはやっぱ学園都市じゃねェか……)
とはいえ、飽くまでも所詮は1人。
その程度なら膨大な要求をしてこられるはずもない。
(ハッ、結局助ける過程でアイツは殺す事になりそうだけどなァ……)
一先ずこの場を相手に見つからずに抜け出すとしよう。
結局何一つ得られてねェじゃねェか、と自嘲しながら一方通行は蜘蛛の巣を払ってほふく前進を続けた。
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