515: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/09/05(月) 02:32:21.87 ID:GQuHMGOqo
何せ彼女の能力は心の距離を操るもの。
その気になればノンケをガチにすることも、逆にする事も出来るのだから。
とはいえ、彼女よりも上位のレベルの垣根に効くかは怪しいものだが、そこはノリと言うものだ。
彼らは『スクール』と言う名の暗部組織に所属しており、今日は任務のはずだったのだが。
「……しかし、学園都市に呼ばれて何をするかと思えば、麻雀とは……
俺の値段はそんなに安いものだったか?」
「いやいや、紹介料だけで70万ってとんでもねえ額だっての。
俺だってお前の初仕事をこんなんになっちまうとは思ってなかったわ。
まぁ、こーして麻雀牌いじってるだけで金もらえるなんて、
なんて楽なお仕事でしょ、って気楽に受け止めてくれや」
垣根はヘラヘラと笑いながら、不要牌を不用心に切った。
それを見たゴーグルの少年は自身の疑問を吐露するついでに、上がる。
「……ていうかさ、『隠れ家』で待機っていつも通りじゃん。どゆこと?あ、それロン。白のみ」
「げっ……まあ大した手も入ってなかったから良いけどよ……」
やってらんねー、と自身の牌を閉じた垣根に続いて、
何事も無かったかのように砂皿も牌を裏返した。
そんな中でプルプルと震え、何度もゴーグルの少年に上がりを
阻止された事に怒り心頭したのか、ドレスの少女は頬を膨らませながら文句を言う。
「私トイトイと三色同刻だったんだけど!?」
「……上がれなければどうという事はない」
彼女の文句を一刀両断する、砂皿。
しかし彼自身今日に入ってまだ一度も上がってない。
だと言うのに何も気にした様子も無く牌の山を崩して行く。
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