538: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/09/09(金) 14:41:43.51 ID:5XMi+z0uo
・・・
「……それで、こんな狭い所で何をしようって言うのだ?」
「……とりあえず、お前の知ってる事を話せ。
俺ァお前の教え子の居場所を知ってる。それと引き換えだァ」
その言葉に木山春生は息を呑んだ。
一先ず敵ではなさそうだ、と考え木山も自身の事情を話す事にする。
2人は、通風口の中でうつぶせになって向き合っていた。
と言うのも、木山の姿を一方通行が通風口から発見し、
話を聞く為に通風口にぶら下がりながらUFOキャッチャーのように
木山を捕まえて通風口に引きずり込んだからだ。
何だかシュールな光景ではあるが、2人は真面目も大真面目で話をしている。
一方通行は木山がここに居る理由や、ここが何処なのか等の情報を仕入れると、溜息をついた。
「すると何か?あのアンチスキルは偽物っつゥ事は……」
十中八九猟犬部隊の連中だ。
それを知った一方通行は更に深く溜息をつく。
「時間稼ぎ確定だなァ……そして何故時間を稼ぐ必要があるのかってのを考えっと……」
木原数多が打ち止めを必要とする理由が思い浮かばない。
一方通行の心をへし折り、そして殺すつもりなのであれば、
さっさと打ち止めを物言わぬ肉塊に変えて一方通行の下へ送りつければ良いはずだ。
それをしない理由は、目的はそんなことではないから。
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