691: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/10/11(火) 09:31:52.45 ID:4b9YOKk+o
「……この感じは……」
どこかテレビの中の世界と似た感覚を覚えた。
それはすなわちペルソナやシャドウに関係する。
そして桐条達と来たら……分からないはずが無い。
「影時間、か……」
一方通行が1人納得する中、その背後から続々とにゅるにゅるとテレビからの帰還者達が現れていた。
「well、いつの間にこのボロアパートは集会場になったのかしらね」
「暗黙の了解って奴クマね!難しい言葉知ってるクマはひょっとして物知りクマ?」
まず布束とクマがテレビから這い出てきた。
一同がクマの姿を見てリアクションを取る前に木山や子供達もニュッと出てきたのでその場は更に混沌と化す。
人口密度は最高潮に達し何が何だか分からない状態の中、
玄関の方からドンドンと扉を叩く音が聞こえてきたので
ワイワイと騒ぐ一同の中一方通行はその輪から抜け出して扉を開けた。
するとそこには。
「いっだいな”んな”のよ”ぉぉぉおお!!!」
扉の前でグスグスと泣きじゃくるのは、結標淡希。
背後では人々が敷き詰まり、前方では結標が泣きじゃくり。
本当に何なんだ。一方通行は夏休み明けの学生のように気だるく溜息をついた。
「……そりゃこっちのセリフだァ……」
「だって!いきなり暗くなったと思ったら小萌が棺桶になるし、
光の翼みたいなのが出てるし、外に出ても棺桶しかないし!」
「お、おォ……」
怖かったんだから!!と涙を流しながら物凄い形相で睨みつける結標に少しだけ気おされる一方通行だった。
とりあえず無事な人々も居ると言う事を確認できた結標はようやく落ち着きを取り戻したのか
ぐしぐしと目元をぬぐうと一方通行の横をすり抜け部屋の中に入ろうとする。
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