696: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/10/11(火) 09:36:52.46 ID:4b9YOKk+o
「そんなこと知らなくたってもう良いじゃん!!」
そんな春上の思いとは裏腹に、枝先は依然として納得をしていない。
「それに……木山先生との時間、大事にした方が良いの。
私と絆理ちゃんは『精神感応』で繋がってるから、離れたってずっと友達なの」
「そんなの当たり前だよ!それより、一緒に行こうよ!
衿衣ちゃんまでこれ以上危険な目に合う必要なんて無いじゃん!!」
「それでも、私は知りたいの。本当の事を。
学園都市が裏側で何をして来たのかを……」
春上の目からは意志が感じ取られた。
テコでも動かない程に固く強い意志、それは親友たる枝先ですら動かせそうにない。
数瞬目線を交えると、枝先は諦めたように溜息をついた。
「……分かったよ、それだったらこれ使って」
ゴソゴソと懐から取り出したのは、召喚器。
「私はもう使わないし、これを私だと思ってくれたら嬉しいかな」
それを受け取ると、春上は強く頷き、手を差し伸べる。
「握手なの」
「……うん、それじゃあ約束だよ。次会う時まで無事でいる事」
「大丈夫なの、この人たちも居るから」
続いてチラリと一方通行を見やる。
どうやら一方通行達の力を当てにしているようだ。
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