812: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/10/25(火) 02:16:22.28 ID:6/gzPk47o
(救世主!救世主来い!!)
「……風斬」
白い救世主が来た。
自分はシリアス組ではない感じなのでそそくさと布束は退場し、
救助に当たっている面々の下へ向かうのだった。
そして、まるで布束は元から居なかったかのように風斬と一方通行の対話が始まる。
「一方通行さん……私……」
ズズ、と鼻をすすると、風斬は涙ながらに訴える。
「もう、消えたいです!!
あの子に「友達」って言ってもらえたのに、一方通行さんに人間だって肯定してもらったのに!!
それでちょっとは人間らしくなれたかなって思えたのに……!!
あんな翼はやして、こんな街を滅茶苦茶にして!!
これじゃあやっぱりただの化け物じゃないですか!!
もう嫌なんです……消えてしまいたい……殺されてしまいたいです……」
一方通行はただ黙って風斬の独白を聞く。
するとおもむろに地面に手を触れると、
しばらくして周囲のいたるところで瓦礫の崩れる音が響き渡った。
「……!」
風斬が驚くのも無理は無い。
それは埋もれた一般人を正確に掘り返したもので、
他の面々が行っていた救助作業を一瞬にして終わらせたのだから。
「……生きてるじゃねェか。あンな瓦礫に埋もれてても、しっかり生きてたじゃねェか」
確かにこうして影時間が終わった今、
瓦礫に埋もれていても無事だったのは風斬の功績だろう。
しかし、それの原因である風斬に、その事実を誇る事など出来なかった。
「そんなの……ただの詭弁じゃないですか……
一度は危険に晒したと言う事実は残ります……!」
「だったら、そんな強い力を持ってるってンなら……
その力を上手く操れるよォになれば良いじゃねェか。
そォすりゃこンな事にもならねェし、インデックスの奴だって守ってやれる。
だからよォ……」
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