814: ◆DAbxBtgEsc[saga]
2011/10/25(火) 02:18:18.60 ID:6/gzPk47o
・・・
木原数多は事後処理に追われていた。
と言っても事の顛末を適当にまとめて報告するだけと言う簡単なものだが。
高々報告書の作成にわざわざ移動するのも面倒なので、
戦闘後のその場で報告書を作る事にした為、部屋は荒れ放題のままである。
そんな部屋を目の当たりして部下達は困惑していたが、
気にすんなの一睨みで黙りこんだのだった。
しばらく沈黙が続いた後、木原の下に『猟犬部隊』とはまた別の部隊が現れる。
その部隊長と思しき人物は物腰柔らかに木原に向かって話をかけてきた。
「無事終わったようですが、御怪我の方はありませんか?」
「あぁ、お陰さまでなぁ。つーかアンタがわざわざ出向くんなら報告書なんて要らなくねーか?
いや、むしろ報告書を書く俺がまだ生きてるたぁ思わなかったってか?」
「いえいえ、とんでもない。
最終信号の容体を確認しに来たのですが、もうここには居ないようですね」
「ケッ、良く言うぜ。下の階でも上の階でも待機してた癖によ」
腹の探り合いなのか、これが普段の会話なのか。
その場に居たら口を開いても無いのに胃に穴があきそうな異様な雰囲気。
そんなストレスがマッハな場の中に、1人の超能力者が現れた。
「よォ、まだいらっしゃるよォで何よりだぜェ?」
一方通行だ。
木原は何の用だと訝しげにするが、
もう1人の男は笑みを浮かべながら一方通行の方を振り向いた。
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