過去ログ - ひたぎ「これも、また、戯言よね」
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60:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/07/30(土) 10:58:28.32 ID:ooW4dNWwo
 不自然な形での貞操観念の強さや――
 警戒心の強さ。
 防衛意識の高さと攻撃意識の過敏さ。
 説明が――つく。
 素人のひたぎちゃんにしてみれば、神道もまた、宗教であることには――変わりない。
「あの――生臭」 
「それは仏教の観点だろう。身内の殺人を推奨する宗教だって、テロ活動をしている宗教だ
ってあるさ。一概に言ってはならない。でも、犯そうと――ということは、未遂だったんだ
ろう?」
「近くにあったスパイクで、殴ってやったわ」
「勇敢だね」
「額から血を流して――もがいていた」
「それで、助かった?」
「助かりました」
「よかったじゃないか」
  ・・    ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「でも――お母さんは私を助けてくれなかった」
 ずっと、そばで見てたのに。
 ひたぎちゃんは――淡々と。
 淡々と――答える。
「どころか――私を詰ったわ」
「それ――だけ?」
「違う――私が、その幹部に、怪我をさせた所為で――お母さんは」
「お母さんは、ペナルティを負った?」
 忍野が、ひたぎちゃんの台詞を先回りした。
 ここは忍野でなくとも次の予想ができる、そんなシーンであったが――ひたぎちゃんにと
って、それは効果的であったらしい。
「はい」
 と、彼女は、神妙に――肯定した。



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