過去ログ - 今日この板を見つけた俺がおまえらの書き込みから適当に物語を進める
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◆LeqE6uV6e6Od
[saga]
2011/08/01(月) 21:52:12.54 ID:VLVsNVVk0
「お前が思おうがお前がどう感じようが、ここでの常識は変わらないけどな。
さて、改めて問うぞ。これから、どうするんだ?」
(どうする、とは、とういうことなんだ)
「お前は一体、何を目標として生きているんだ?」
(決まってる。漫画を描くことだ)
「描いて、持ち込んで、雑誌で連載するのか? 本当にそれがやりたいことか?」
(当たり前だ)
「本当に?」
(うるさい。本当に決まってる)
「どうして怒るんだ」
(うるさいって言っているだろ。僕は漫画を描くんだ)
「夢に夢見ることをやめれば、お前の現実は何も無くなるものな。
現実の中に夢をたっぷり詰め込んだ結果が今のお前だ。まあ、良かったじゃないか。
幸いお前の家には貯金があるから、死ぬまで一人で創作に没頭できるぜ」
ぬふう。そんな祖父の声が聞こえた。
身体を硬直させてから二・三度震えると、そのままがっくりと少女へと覆いかぶさった。
「死んだな」
眼を覚ますと、全身に汗をかいていた。
シャツが体に張り付いていて気持ちが悪かったし、精神状態も良好とは言えなかった。
僕はいつも寝起きはぼんやりとしているのだが、現在、脳みその代わりに氷を置かれているかのように感じていた。
頭痛と、寒気。
風邪を疑ったが、身体が億劫ではないのでそれはないだろう。
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