過去ログ - 今日この板を見つけた俺がおまえらの書き込みから適当に物語を進める
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86: ◆LeqE6uV6e6Od[saga]
2011/09/05(月) 00:10:26.91 ID:tq+/yoxA0
「舐めた口聞いてんじゃねェぞ! 犯してやろうか小娘が!」

ノースリーブにホットパンツという露出の多い格好の少女をねばつく視線が這う。
下卑た笑いを浮かべる周りの男たち。この人数で、この裏通り。誰も見てやいないし、ことが終わっても誰にも喋らせない。
ずい、と男たちが少女へと近づく。少女の背には壁しかなく、前方は囲まれている。逃げ場は何処にもない。

少女は危険を感じ取ったのか、半身になり、左肩から掛けたハンドバッグを体の影に隠す。
ここには依頼完了を示す料金が入っている。

姉さんに取って来てくれと頼まれたものだから、絶対に渡すわけにはいかない。
なんとしてでも持ち帰らないと。姉さんに失望されることは嫌だ。ワタシは姉さんが大好きなんだ。
少女は眉を寄せて目を細める。

警戒する様子を見せたことから、男たちも気を引き締めた。
自分たちの手に負えなかった出来事をいとも簡単に解決した(という)女なのだ。
それに、この情況で震え上がらない女なのだ。間違いなく一般人ではない。飛び掛る気持ちを抑えて、口を開いた。

「俺たちに味噌をつけるって気じゃあなかったら、黙ってればいいんだよ」

「味噌?」

少女の表情がぱっと戻り、首を傾げる。聞いたことのない言葉であったので答えを聞こうと考えた。
だがすぐに彼女は思い出す。「味噌汁は赤味噌一択だろ」と姉が以前に教えてくれたことを。
味噌をつける気……? 赤い味噌……? 味噌をつける気ではなかったら、黙っていれば良い……。

(味噌をつけることができるのだったら、つけてください。そういうこと?)


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