過去ログ - 今日この板を見つけた俺がおまえらの書き込みから適当に物語を進める
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◆LeqE6uV6e6Od
[saga]
2011/09/05(月) 00:11:00.56 ID:tq+/yoxA0
ソウイウコト。と一人納得する。
「アア! そういうことですか!」
少女が手を叩いて叫んだので頬の傷の男は一瞬体を竦ませたが、自分たちの要求を理解したという言葉を聞き、笑みを深くした。
「そうだよ。そういうことだよ。大人しくしてりゃあすぐに済むからな。
といってもこの人数だったらお嬢ちゃんのほうが壊れちまうか」
ぐへへ、と涎を垂らしながらベルトを外す頬の傷の男を見もせず、少女はハンドバッグを探っていた。
「みそ、ミソ、味噌?」と呟いてからペットボトルを取り出した。それからキャップを取り外す。
左右に容器を二三回振ってまだ中身の残っていることを確かめてから、男たちへと向けてぶち撒けた。
「赤味噌ですよ!」
顔面に液体を振り掛けられたことに驚き、ベルトを外し終えた先頭の頬の傷の男が転んだ。
その後ろにいた男も倒れ数人がドミノ倒しのように倒れる。
慌てふためいて倒れた男の姿を見て、一人の男が悲鳴を上げた。
なんと、真っ赤な液体が頬の傷の男の顔面を覆っていたのだ。
男は消え入りそうなうめき声を上げている。まさか、この一瞬で……と憤るよりも先に彼らの背筋が凍りついた。
唖然としている男たちを押しのけて少女は走り出した。
振り向き様に空になったペットボトルの容器を投げつけると、風のように路地裏の奥へと入り込んでいった。
額にペットボトルをぶつけられた男が、地面に転がった容器を拾い、パッケージを読み上げた。
「トマトジュース……」
激昂した男が空の容器を壁に投げつけると軽い音が鳴り、まだ幾分か残っていた赤色の液体が飛び散った。
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